公的機関から借りる

公的機関からお金を借りるといった場合には2つの意味があります。
・自治体からお金を借りる
・公庫からお金を借りる
この順番でお話を進めていきます。


自治体からお金を借りる

●総合支援資金貸付について

一番有名な「自治体からお金を借りる」手段といえば「総合支援資金貸付」だと思います。
月15万円(単身の場合)を上限で、生活支援費として貸してくれます。
最長12か月で、その間はハローワークに通い就職活動を行わないといけませんが、1年の猶予を貰えるというのは大きいですよね!
引っ越し資金としての利用などもOKされていますので生活を立て直す方法としても有効です。
(銀行などで引っ越し代・敷金礼金などのお金を借りるなら目的別ローンがあります)
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●生活保護とは違うの?

一番違う点は「あくまで貸す」ということです。
生活保護の場合は給付ですから「くれるお金」です。「返さないで良いお金」です。
総合支援資金貸付の場合は「いずれ返さなくてはいけないお金」です。

とは言っても消費者金融や銀行カードローンとは違い、保証人さえ用意出来れば無利子でお金を借りることができます
保証人がいない場合でも年1.5%で借りることが出来ますので、かなりの低利子ではありますのでオススメです。

●でも返さなきゃいけないなら生活保護の方がよくない?
確かに「返さなきゃいけないお金」と「貰えるお金」なら後者の方が良いですよね。
しかも生活保護の場合は医療費などもタダになるので特典も多いです。

よく生活保護のデメリットは何か?という質問を受けますが、個人的な1番のデメリットは、「期限がない」ということです。

総合支援資金貸付の場合は最長1年間という期限があり、しかも返済しないといけないお金です。
期限と制限があると見ると「デメリット」ですが、「ゴール」と「義務」があると見ると「メリット」にもなります。
人間、ゴールもなく義務もなくなってしまうと、本当にどこまでも怠惰な生き物になっていきます。
終わりがないということは、際限がないということにもなります。

若い内から生活保護を受けている人の自立の方が難しいと頭を悩ませるケースワーカーもいました。

もし、あなたにもし「いつかは自分でちゃんと働いて稼ぎたい」という気持ちがあるのであれば、総合支援資金貸付の方をオススメします。
(*病気や怪我で働けないという場合には、医療費がタダになる生活保護の方が、結果的に早く自立できると思います)
「生活保護」という選択肢のみだけでなく「総合支援資金貸付」というのもお金を借りる方法の一つとして候補に入れて、その上で各自治体に相談してみてくださいね。

総合支援資金貸付の相談先:社会福祉協議会
(※「社会福祉協議会 東京」など、お住まいの都道府県名を含めて検索してみてください)


公庫から借りる

国からの出資100%の金融支援機関を、通称で「公庫」と呼びます。
昔は全てが特殊法人で、「●●公庫」と名前がついていたのですが、今はそれぞれが独立行政法人や株式会社に形を変えているため、それぞれ別の名前になっています。
(※沖縄公庫は現存する唯一の公庫。日本政策金融公庫は、名前に「公庫」が残っていますが、形態は株式会社です)
が、今でもやはり「公庫」という名前の通りも良いため、通称として残っているようです。

さて、何をしてくれるところかと申しますと、「銀行等の一般的金融機関がお金を貸したがらないところにお金を貸そう」という理念のもと、低金利でお金を借りることが出来るところです。

7f260585d658e8deee2e5ab0496040e8_s 例えば、「日本公庫」の通称で有名な「日本政策金融公庫」では、若年者による起業や、シニア起業などの支援を率先的に行っています。
国民の生活を保つために必要な事業や、なくてはならないけれど一般的な事業ローンなどの金利では高くて、経営を続けるのが難しそうな事業を支援することを主な目的としています。
担保の有無、保証人の有無によって金利は変わってきますが、1%前後~3%前後です。
銀行の事業主ローンなどは3%以上のところがほとんどですから、かなりの低金利なのは間違いありません。

住宅金融支援機構は、日本公庫の「住宅ローン」版です。が、銀行のように「個人がお金を借りる」ことをメインとするより、賃貸マンションの建設などの支援と、個人貸付の2本柱をメインとしているようです。
介護サービス付きの賃貸・分譲物件の建設に力を入れるなど、「福祉」の面も強いのが特長ですね。「必要だけど一般企業があまりやらなそうなことを支援する」という趣旨に沿っていますね。
こちらも金利は1%前後


公的機関から借りるデメリットは?

●お役所気質なのは目をつぶろう
公庫は「元・政府直営」「元・お役所」です。
消費者金融や銀行からお金を借りるのとは違い、「何でこんな面倒なことパソコンで済ませないの?」と思うようなことが多々あるでしょう。
改善を訴えたところでほぼスルーです。
「この確認、何の必要があるんですか?」と思うようなことも聞かれると思いますし、聞いたところで「融資するかどうかの判断に必要なので」と言われて終わるでしょう。

利便性だとか効率といったことは、この際目をつぶりましょう。
「我慢すれば低金利でお金が借りられるならいいか」と思って割り切るのが一番です。


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